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そこは森の中である。
少し広い場所で木刀を振り、剣の練習をしている少年が居た。
縦に何度も何度も振って、ブンッ!ブンッ!っと空を斬る音が聞こえてくる。
横に大きな岩がある。
その上に同じ年頃の少女がその練習を見ていた。
少女「ねぇ~帰らないの?空?」
空と呼ばれる少年の名前は
【空守】という。
空守「何だ?美優!」
汗だくで木刀を肩に乗せながら聞いた。
少女の名前は【美優】である。
美優「もぉ~帰ろうよ~」
空守「先帰っとけよ!」
美優「悪魔が来たら怖いじゃん!」
空守「うっせぇなぁ!お前だいたいこの辺はザコ悪魔しかいねぇよ!」
美優「じゃあ皆に言いふらよ~あんたが……」
空守「……」
美優「臨界者だって事……」
空守は小さな舌打ちをした。
空守「っち……わかったよ……性格の悪い野郎だぜ」
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