第一章 〝臨界者〟

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そこは森の中である。 少し広い場所で木刀を振り、剣の練習をしている少年が居た。 縦に何度も何度も振って、ブンッ!ブンッ!っと空を斬る音が聞こえてくる。 横に大きな岩がある。 その上に同じ年頃の少女がその練習を見ていた。 少女「ねぇ~帰らないの?空?」 空と呼ばれる少年の名前は 【空守】という。 空守「何だ?美優!」 汗だくで木刀を肩に乗せながら聞いた。 少女の名前は【美優】である。 美優「もぉ~帰ろうよ~」 空守「先帰っとけよ!」 美優「悪魔が来たら怖いじゃん!」 空守「うっせぇなぁ!お前だいたいこの辺はザコ悪魔しかいねぇよ!」 美優「じゃあ皆に言いふらよ~あんたが……」 空守「……」 美優「臨界者だって事……」 空守は小さな舌打ちをした。 空守「っち……わかったよ……性格の悪い野郎だぜ」
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