二章

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カイトはギルドを出て歩き出した。王都を出て森の中にある小さな山小屋に入って行った。 山小屋の中はベッドとテーブルと生活に必要な最低限の物しか置いていないシンプルな作りだ。 カイトはここに住んでいる。 元々カイトは、王都に住んでいた。五年前まで…事件の後カイトは家を幸せな思い出と悲しい思い出の残る家と荷物を売り払い消息を断っていたのだ。 この山小屋は二年前に手に入れた物で中は新しく木の匂いが残っている。 カイトはローブを脱ぎ捨てシャワーを浴びれため浴室へ向かった。 十五分後、汗をシャワーで流してさっぱりしたカイトの姿があった。上半身は傷だらけで左目には縦に三本の爪痕がある。 カイトはそのままベッドに横になり枕元にある写真を手にした。写真を見ながらカイトは呟いた。 カイト「ふー…必ず敵は打つ。いつか必ず……」 呟いた後、カイトは意識を手放した。 写真には親子三人の笑顔が見えた…………
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