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受付「失礼します。お連れしました。」
マスター「ご足労ありがとうございます。このギルドのマスターをしておりますマリアといいます。」
男「漆黒の処刑人だ。」
マリア「あっ君ありがとう受付の仕事に戻ってください」
受付「あっはい!では失礼しました。」
受付嬢は部屋から出て行った。
マリア「ふー」
マリアはため息をつき話し出した。
マリア「久しぶりね。漆黒の処刑人いやここではカイトといっていいかしら」
カイト「その名は五年前に捨てた。が構わない学園時代からの腐れ縁だしな」
カイトは苦笑いをした。
マリアは懐かしさと悲しみの入り混じった複雑な表情をしていた。
マリア「カイト。まだ五年前のあの魔人を追ってるの?復讐からは何も生まないわ。あの2人だって今のあなたを見て喜ばないわ!」
カイト「目の前で愛する妻子を殺されて、何もしないでいられるかー!」
カイトは語尾を強めて怒鳴った。
マリアはそれ以上何も言えなくなった。
カイト「話はそれだけか?じゃあな…」
カイトは出口に向かって歩き出した。
出口の前で止まり
カイト「ふー久しぶりに話せてカイトだった頃の自分になれた気がした…ありがとうマリア…じゃあな」
カイトは背を向けたまま部屋を出て行った。
マリア「カイト…」
マリアはすすり泣いていた。
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