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「いっ…たたた…」
未唯が穴から落ちて着いた場所は、狭い部屋。
目の前にはちいさなちいさなドアがあった。
「なんか見た事ある…あ、アリスだ!」
未唯が興奮して叫ぶとドアが喋り出した。
「うるさぃ…君は誰だ?」
「私は未唯よ!現実世界から来たの!ドアの向こうに行かせて!」
未唯は目を輝かせてドアに話しかけた。
「駄目だ…君は大きすぎる。」
「そんなぁ…」
未唯はあからさまに落ち込んだ。
するとドアはこう言った。
「だが無理な事はない。テーブルの上の物を飲むんだ。」
するとどこからともなくテーブルと小瓶が現れた。
「これもアリスで見た事があるわ…ねぇ、ドアさん、そのドアをくぐるには鍵も必要なんでしょう?」
するとドアは目を丸くして「そうだった、すっかり忘れていたよ。お前さんは賢い。」と言った。
そしてさっきと同じように、どこからともなく鍵が現れた。
こうして未唯はなんなくドアを通り抜けて行った。
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