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「アリスは泣いていたからドアの向こう側は海だったけれど、私は泣いていないからドアの向こうはどうなっているのかしら?」
未唯がドアを開けてみると、そこは花畑だった。
「意外だわ、てっきりただの砂地だと思っていたのに。」
未唯がそう思っているとすぐそばから歌声が聞こえて来た。
「この辺に誰かいるのかしら…?」未唯がそう言うと「ここにいるじゃない」と言う声が聞こえた。
「もしかして…お花?」すると花達が一斉に歌い出した。
「やっぱりここはアリスの国なのねっ!」未唯は嬉しさのあまり、スキップをしてその場を去って行った。
残された花達は「…変な子」と口々に囁き合っていた。
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