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叶える為に
約束の日
期待と不安を抱いて…
真美は約束の神社の大きな桜の木の下で待つ
幼い記憶が蘇る…
そこには幼い頃の健と真美の思い出がいっぱいあった…
何時間経ったのか…
辺りは夕焼けに染まり綺麗なオレンジ色…
『バカね…時間など約束してないのに…
来るわけ無いわ…』
大きな桜の木にサヨナラを告げて振り返った…
『…』
『真美?』
そこには息を切らして神社の階段を駆け上がった健がいた…
『真美…なんで?居るの?』
『健ちゃんこそ…なんで?』
『真美との約束の日だから😃』
『健ちゃん…覚えてたの?だって20年も前の約束なのに…』
『お前だって覚えてるじゃん〓』
健はそう言って
桜の木の下に行きました
『まだちゃんと有るのかなぁ?』
健は桜の木の下を掘りました…
『あった✨✨✨』
健が夕焼けのオレンジ色の空にかざしたものは
約束の日に2人で埋めた
おもちゃの指輪…
夕焼け色に染まった指輪はキラキラしてました。
健は真美の傍に寄り
『あの時の約束だよ…約束どうり真美をお嫁さんに貰いにきたよ…』
涙で声にならない真美に健はその指輪を渡しました
指輪を握り締めて
頷く真美に健はポケットから新しい箱を出し…
真美の指に誕生石のアクアマリンの指輪をはめました
『真美…待たせてごめん…』
『うん…』
『俺と結婚して下さい』
『はい』
健は真美を抱きしめ優しくキスし…
幼い時の約束を果たしたのでした。
…end…
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