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待ち合わせ場所のゲームセンターは、いつのまにかパチンコ屋に変わっていた。
昔はみんなでよく行った懐かしのゲームセンターがパチンコ屋に変わってしまっていたので、僕は少しだけ寂しく感じた。
待ち合わせの時間より五分早く杉村がやってきた。
僕は胸ポケットからセブンスターを取り出して、一本だけ杉村に差し出した。
「久しぶりだなぁ杉村、北海道どうだった?」
と質問した僕を無視して、杉村はセブンスターに火をつけた。
「パチンコがやりたくてよ」
と杉村は言った。
「でもお前、昔よく行ったゲーセンで待ち合わせしようぜって言ってなかったか?」
と僕は言った。
杉村は笑った。その笑顔はまだあどけなく、どこかしら何かを恐れているような独特の笑顔だった。
それは中学生の頃から変わっていない。
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