不安定な第一章

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…。 ……。 ………。 夢を見た。 昔の夢。 幼い自分と、女の子。 俺は気が弱くて、いつもその子に連れ回された記憶がある。 その子と自分。 二人でただ並んで立っている夢。 顔がぼやけて良く見えない。 思い出せない。 前居た町から引っ越す時に、凄く惜しんだ記憶はあるのに。 思い出せない。 薄情な奴だな。 ……ねぇ。私のこと、思い出せないの? 女の子が話し掛けてくる。 ごめん。 僕が答える。 ひどいよ。約束も忘れちゃったの? …約束? ごめん、覚えて無いや。 そう言うと、その子は僕に近寄って来て、僕の首を…。 ………。 ……。 …。 ~~~~~~~
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