デェト

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「でも、みやには言わんでも全部伝わってるから。わざわざ口に出しては言わんよ。」 そう言ってさゆりは、手に持ってたゴミを捨てる為に立ち上がった。 ガコンとゴミを捨てる音がした。 さゆりはそのまま「飲み物買ってくる」って近くの自販機まで歩いて行った。 「ん。」 「有難う。」 「あーあ。明日からまた会えへんのかー・・・。ほんま、マジで毎日会いたいんですけど。」 「知りません。」 「部活遊びに行っていい?迷惑かけへんし。大人しくしてるから。」 「んー・・・そうやなぁ・・・。」 ぶっちゃけ、好きにすれば?みたいな状態。どうせ、さゆりが居ようが居まいが、誰も何も変わらない(笑)。 「よし、じゃあー、後二日。我慢する。でも、電話する。メールもする。もぅ解禁やろ?」 「そうですね。また、さゆ太郎の文字がうちの携帯画面で見れるんやなぁ。」 「・・・さゆ・・・太郎?」 「うちの携帯に君はそう登録してある。」 以前さゆりに「ダサい」とダメ出しされたネーミングですが、結構私的にはお気に入り。 「今からどうする?」 「さゆり。本屋寄りたい。」 「どうぞー。」 本屋寄って、物色したら帰ろうと思う。
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