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そんなやり取りを見て、ウッチンは呟いた。
「そろそろ・・・あみだするか」
「・・・きましたか、部長」
「きたよ、ついに」
私達がいる内に引継ぎをしなくてはいけないから、早目に来年の部長副部長を決めておく。
「2学期入ったら決める事にするわー」
「わぁあ!?わた・・・私達どっちかがぶ、部長になるんですか?!」
「そうやでー」
大体誰でも最初はこんな反応だ。
部長って何となく格式が高い感じがして、「私は無理」と思ってしまう。
「大丈夫やでー。私が出来る位やねんからー」とウッチンは相変わらずのほほーんと構えてた。
「ウッチ先輩はもぅだって、私ら入った頃には、部長って感じでしたし」
「後輩目線から見たらね(笑)。やから、後輩から見たら、信恵やマイマイも立派な先輩なんよ!」
な!と田中っちに振ると「ですわ」とニッコリ返事が。
「腹立たしいですけど、新兄だって、私に取れば、先輩なんですのよね」
「そうやぞー。お前は私を変な呼び名で呼ぶけどなぁ、ほんまは先輩なんじゃー!」
「フン。認めたく御座いませんがね」
そんな二人の掛け合いを見て、りっちゃんは「やっぱ新藤さんがおらな、しっくりこんなー」って笑ってた。
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