夏休みの部活動

7/24
前へ
/1424ページ
次へ
そんなやり取りを見て、ウッチンは呟いた。 「そろそろ・・・あみだするか」 「・・・きましたか、部長」 「きたよ、ついに」 私達がいる内に引継ぎをしなくてはいけないから、早目に来年の部長副部長を決めておく。 「2学期入ったら決める事にするわー」 「わぁあ!?わた・・・私達どっちかがぶ、部長になるんですか?!」 「そうやでー」 大体誰でも最初はこんな反応だ。 部長って何となく格式が高い感じがして、「私は無理」と思ってしまう。 「大丈夫やでー。私が出来る位やねんからー」とウッチンは相変わらずのほほーんと構えてた。 「ウッチ先輩はもぅだって、私ら入った頃には、部長って感じでしたし」 「後輩目線から見たらね(笑)。やから、後輩から見たら、信恵やマイマイも立派な先輩なんよ!」 な!と田中っちに振ると「ですわ」とニッコリ返事が。 「腹立たしいですけど、新兄だって、私に取れば、先輩なんですのよね」 「そうやぞー。お前は私を変な呼び名で呼ぶけどなぁ、ほんまは先輩なんじゃー!」 「フン。認めたく御座いませんがね」 そんな二人の掛け合いを見て、りっちゃんは「やっぱ新藤さんがおらな、しっくりこんなー」って笑ってた。
/1424ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1203人が本棚に入れています
本棚に追加