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さゆりは、そんなちょっと心配って顔した田中姫見て「何?優、音痴なん?」って尋ねてた。
「ムッ。その言葉はあまりいい印象を受けませんわ。自分の感性に任せて唄うと、音に合わせられないだけですわ。」
「音痴やん。」
「キィィィ!!!!!」
うん。
俗に言う音痴だね。
でも、ズバッと言われるとムカつくよね、確かに。
さゆり、遠慮せんからな、そう言う事は。
特に、田中っちには容赦ない。
姫は、新兄に馬鹿にされた事が気に入らないーー!!って田中机を何度もバンバン叩いてた。
相当口惜しいらしい。
「まぁまぁ。人それぞれね。得意な事と不得意な事があるから。」
ウッチンが姫をなだめて、ようやく落ち着いた。
そうかー・・・音痴なんや。
この子も何でもそつ無くこなすタイプやから、そこに落とし穴があるとは思えなかった。
学園祭の話をしてる内に盛り上がって、折角の集中力もどこかへ行き、この日も早めに切り上げて帰った。
こんなんで、ほんまに大丈夫なんかい!?って感じですが・・・大丈夫です。
毎回何とかなってます。
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