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「お待たせしました。モダン焼きでーす。」
熱々のお好み焼きが鉄板の上でジュワーって美味しそうな音を立てた。
「美味しそうな匂い。」
「コレは僕の!!」
「食べへんって。」
そんな慌てんな。
取りゃしないよ。
「ちゃんとフーってしな、熱いでーー。」
「フーー!!!」
その瞬間、ボハァってかつおが舞い上がった。
「・・・加減しろって。君はいっつもほんま、大胆と言うか何と言うか・・・。」
「ぶっはーなった!!ぶっはー!!あはははは!!」
そしてもう一度、思い切り息を吸い込む弟。
またヤル気か!?
「吹くなー!!!!したらジュース取り上げやで!!」
「フ・・・いや。」
嫌だろうよ。
ピタッと止まって、コテを手に鉄板の上に残ったお好み焼きを小さく切っていた。
お腹も満たされた頃、店を出て、帰路に着く。
電車の中ではすっかりぐっすりな弟君。
はー・・・と一息。
一人で窓の外を眺めてる内に、私も寝てしまってた。
次起きたら降りる駅の車内アナウンスが流れてた。
「おぉ・・・危なかった。」
弟を起こして、降りる駅まで待機。
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