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眠い目を何度もこすりながらも、本の数秒意識を途切らせてはいたが、何とか頑張って起きようとしている弟。
悪いな。
私は君をおぶって帰る事は不可能なんだよ。
さゆりなら、おぶって帰ってくれたかも知れんけど。
買ったお土産を忘れず持って、チャリンコに乗って家まで帰った。
晩御飯を食べ終わった頃、さゆりからの電話が鳴った。
今家に帰って来たんだと言う。
「お帰りー。」
『ただいまー。チュッ』
自分の携帯の受話器部分にキスして楽しいか?お前・・・と冷静にツッコミかけたけど、やめといた。
言ったら絶対「みやのアホー」って言われるもん。
『今日送ってくれた写メ見る所によると、水族館行ってきたん?』
「うん。しんご君とね。」
『えー!いいなぁ。私も行きたかったー!!』
「和歌山にもあるやん。南紀白浜。」
『行ってへんし。』
さゆりに、しんごからお土産あるよーって伝えといた。
今度じゃあ貰いに寄るわってさゆりは応えた。
「今日さー。うち中学生に間違われた。」
『ブッ・・・。』
失笑された。
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