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緋華は子供の緋華の手を握った。
「お前…母上に似てるな…言うことも…」
「光栄だ。」
「また…会えるか?」
「お前が望めばな。」
子供の緋華がにっこり微笑むと、緋華は目の前が真っ暗になった。
――――
「緋華!!!」
緋華は目を開けた。
目の前には葵が涙で顔がぐしゃぐしゃになっていた。
「緋華ぁ~!良かったあああっ!蛍さんに、緋華が倒れたって聞いて…俺…俺…」
「葵…」
葵がきつく緋華を抱きしめた。
いつもの緋華なら殴るところだが、今はやめておいた。
「葵…心配かけてすまない。」
緋華も優しく葵を抱きしめた。
すると急に葵が緋華を押し倒した。
「おい!こら!」
緋華は暴れたが、葵に両腕をしっかり押さえ付けられていて、身動きできない。
「貴様…退け!」
「緋華…可愛すぎっっ!今日、超優しい!抱きしめ返すなんて初めて!!」
葵が緋華にゆっくりと顔を近づけた。
「ねぇ緋華…お前ってさ…俺のこと…」
「や、辞めろ!!!!」
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