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この計は見事成功し、城兵の助命と開城を条件に国虎は自害し、果てた。39歳であった。
民部のその後は不明だが、この小説では天寿を全うしたことにさせてもらう。
そして、遂に元親の土佐統一まで残すは一条氏と一条氏に従属する周辺の諸豪族のみとなった。
「重俊、何か策はないか」
「まずは、一条の家臣の津野氏を滅ぼすべきでしょう。津野は弱いですが名家です。それを倒せば、必ずやこちらの士気は上がりましょうぞ」
「わかった。しかし兵は断続する戦で疲労しきっておる。しばし休んだ後、津野攻めを開始しようぞ」
「ははっ!」
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