動き出す時間

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まだ少し肌寒い夕暮れ。     もうすぐ、ピンク色の雪が降る季節。         「光、待ってー。」   「なぁにしてんの?早く来いよ!」   「え………でも……」 やっぱちょっと怖いなぁ……。     「大丈夫だって。 こっちまで来れたら、良いもんあげるから。」     いたずらに微笑む光。     碧は微笑み、手を差し出す光の元へ向かった。       「ほら、来れただろ?」   「うん!」   「んじゃ、約束のご褒美。」       光は、碧の柔らかな頬に手を添え、優しくそっとキスをした。         大きな滑り台のある、あの公園で……。           ふたりの上では、一番星がキラキラと瞬いている。       まるで、ふたりの鼓動に、合わせるかの様に………。           ………愛してるよ、碧           ―END―      
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