二十夜[おじゃま道草~1~]

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私もそれに相槌をうつと、馬場君は、 「うちには居ないが、周りには何匹かいるよ。 匂う?やっぱりなあ。いくら掃除しても、抜けないんだよね。」 玄関から上がってすぐ左が階段。 玄関(西)から正面(東)へ真っ直ぐに廊下があり、 突き当たり右(南東)がダイニングキッチンで、 左(北東)が浴室。 私たちは、上がって右手(南西)のバンドの練習室に通されました。 「す、涼しい…いや、寒い…」 エアコンは?…な、ない!、。 窓は?…閉じてる。 窓の外に妙に目立つものが…。 よく見ると枯れ木でした。 「この部屋が1階では一番まともなんだ。」 マネージャーの女の子が茶を入れている時、 やっと馬場君が話を始めました。 馬場君の話の概要は、 ・1階で寝るとうなされることがある。 ・2階に全員が居る時、1階から話し声が聞こえる。 ・1階から上がってくる足音がしたのに誰も来ない。 ・引っ越してきた時、押入の中にケース入りのゴルフクラブ一式が残されていた。 ・台所に行くのをみな嫌がる。といった現象なのですが、 猫について次の様な体験を話してくれました。
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