気になるあいつ

2/16
前へ
/154ページ
次へ
中1の12月。 「え~~、米倉君も手伝ってよ!!。こんな大きなゴミ袋4つも 私一人で焼却炉まで持ってくの??」 私、(新野 澪)が叫んだ相手は 同部活(吹奏楽部)の同級(米倉 誠)。 「しょうがねえなぁ、両手で持てばゴミ袋4つぐらい持てるだろ。」 そう言いながら 彼は手伝ってくれる。 12月恒例の部室の大掃除だ。 「途中で落としたりしたらカッコ悪いもん。」 「何が カッコ悪いだよ。何でもいいから さっさと階段降りろよ。」 「煩いなぁ、分ってるって。」 そんな他愛の無い会話をしながら 校舎の一番東の端の3階に位置する音楽室から階段を降り  一度校舎の外に出て視聴覚室、家庭科室、放送室、の横を通り  職員室を左に折れると 本玄関から体育館への渡り廊下に出る そして体育館の横を通り越すと 校舎の南端に有る焼却炉。
/154ページ

最初のコメントを投稿しよう!

955人が本棚に入れています
本棚に追加