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中1の12月。
「え~~、米倉君も手伝ってよ!!。こんな大きなゴミ袋4つも 私一人で焼却炉まで持ってくの??」
私、(新野 澪)が叫んだ相手は 同部活(吹奏楽部)の同級(米倉 誠)。
「しょうがねえなぁ、両手で持てばゴミ袋4つぐらい持てるだろ。」
そう言いながら 彼は手伝ってくれる。
12月恒例の部室の大掃除だ。
「途中で落としたりしたらカッコ悪いもん。」
「何が カッコ悪いだよ。何でもいいから さっさと階段降りろよ。」
「煩いなぁ、分ってるって。」
そんな他愛の無い会話をしながら
校舎の一番東の端の3階に位置する音楽室から階段を降り
一度校舎の外に出て視聴覚室、家庭科室、放送室、の横を通り
職員室を左に折れると 本玄関から体育館への渡り廊下に出る
そして体育館の横を通り越すと 校舎の南端に有る焼却炉。
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