955人が本棚に入れています
本棚に追加
/154ページ
その夜、神崎君から電話が有った。
「明日の時間割 教えてくんない？」
「時間割？時間割表通りだよ。」
「だからさぁ、時間割表貰ってないんだよ。」
・・そうか、じゃなきゃ態々電話なんかしてくる訳ないか・・
「そうなんだ。」
時間割が書いてある生活記録を手に読み上げた。
「ありがとさん。今度はさぁ澪、一人で来なよ。」
「・・・・。」
私は何も答えられなかった。
一人でなんか行く勇気ない。
そう思ったから。
何も答えられなかったのに
「じゃあな、来いよ」
そして 彼は電話を切った。
母に 神崎君ってあの神崎？と訊かれた。
ちょっと不機嫌そうな顔で。
・・ん？・・まて、まて・・
あいつ澪って言った？・・
うん、言ったよなぁ。
最初のコメントを投稿しよう！