955人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめん、ありがと。米倉君も真っ白だよ。」
と、灰をはらってあげようとした。
「うわっ!!」
長身の彼の肩に手をやったものの はらったはずの灰が私の顔を覆った。
「バカか?澪!!考えなくても分るだろ。」
彼は笑いながら 自分で自分の制服の灰をはらった。
いつからだろう 彼が私の名前を呼び捨てにする様になったのは・・。
「早く戻ろうぜ。また先輩に怒られるぜ。」
そう言って彼は足早に歩き出した。
私も黙って後を追った。
焼却炉に来る時は ゴミ袋が気に成ってたせいか気付かなかったのに 一箇所だけ体育館の横の戸が半分開いてた。
何気なく 覗き込んだ私の視野にバスケのランニングシュートをする まさにその瞬間の男子生徒の姿が飛び込んできた。
(カッコイイじゃん~~~)
最初のコメントを投稿しよう!