気になるあいつ

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「ごめん、ありがと。米倉君も真っ白だよ。」 と、灰をはらってあげようとした。 「うわっ!!」 長身の彼の肩に手をやったものの はらったはずの灰が私の顔を覆った。 「バカか?澪!!考えなくても分るだろ。」 彼は笑いながら 自分で自分の制服の灰をはらった。 いつからだろう 彼が私の名前を呼び捨てにする様になったのは・・。 「早く戻ろうぜ。また先輩に怒られるぜ。」 そう言って彼は足早に歩き出した。 私も黙って後を追った。 焼却炉に来る時は ゴミ袋が気に成ってたせいか気付かなかったのに 一箇所だけ体育館の横の戸が半分開いてた。 何気なく 覗き込んだ私の視野にバスケのランニングシュートをする まさにその瞬間の男子生徒の姿が飛び込んできた。 (カッコイイじゃん~~~)
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