第1話 桜の雪

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タクミ「投げろったって、受けてくれるキャッチャーが……」 少女「キャッチャーが居れば良いのね?」 巧の言葉を遮り結論を出した。 少女は腰に手を当て自慢気に巧を見る。 タクミ「……あてがいるのかよ?」 少女「もちろん!…で、いいの!?ダメなの!?」 ―――こいつ、俺の球をなんだと思ってんだ 簡単なモノじゃないと巧は少しムッと眉間に皺を寄せた。 だが少女の話の流れから、巧の球を侮っている感じはない。 寧ろ過信していると言っても良いほどに輝いていた。 ―――……キャッチャーを座らせての投球練習ができるなら… タクミ「いいよ」 ―――悪くない 少女「本当に!?本当に投げてくれる!?」 タクミ「投げてやるよ」 少女はより一層目を輝かせながら食いつく。 自分で言っておきながら、混乱しているようでもあった。 少女「じゃあ明日行くね!朝10時頃!」 なんで家知って……はじいちゃんのこと知ってるからか… タクミ「朝は引っ越しの荷物が…」 少女「手伝ってあげる!」 いや、さすがにそれはマズイだろ!! 少女「キャッチャー連れて♪」 ―――よしっ。   (Σ良いのか巧!?)  
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