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タクミ「勝って当たり前のチームで行くより、『原田がいたから行けた』って言われる方が面白いじゃないか」
広「………!」
タクミ「風呂、入ってくる」
巧は妖しい笑みを見せ、タオルと着替えを持って部屋を後にした。
広はただ呆然と巧の居なくなった巧の部屋で、立ち尽くしていた。
ガチャ
風呂の戸を開けた巧は、中の湿った熱気に襲われる。
だが、巧は苦に思わなかった。
逆に心地良いと思った。
ザアァァァァ
タクミ「ふぅ―…」
シャワーを浴びて深く息を吐き出した。
明日の楽しみで胸がいっぱいで仕方がなかった。
―――やっと投げられる
安心が巧を包み込んでいた。
+
セイハ「兄ちゃん。なんか良いことあったん?」
夕食を済まし、自室に向かおうとした巧を青波が止めた。
セイハ「誰かとしゃっべっとたんじゃろ?」
巧は驚きに目を見開き青波を見つめる。
セイハ「なっ、途中で誰かに会うておしゃべりしとって、帰りが遅うなったんじゃな」
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