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タクミ「……へんな奴がいたんだ。片桐 さくらって同い年の女」
セイハ「片桐…!?おじいちゃんのお友達じゃろ!?さっきおじいちゃんが話しとった」
タクミ「……ああ、そんなこと言ってたな」
青波がなぜ自分のことがわかったのか、不思議でしょうがなかった巧は、青波を自分の部屋に招いた。
都会に住んでいた時はマンション暮らしだったため、部屋は青波と共同で使っていた。
だが、祖父の家は一軒家。
部屋は十分に有り余っていた。
だからここでは一人部屋をもらえた。
別に青波と共同で使っていても、互いに干渉しようとしてなかったし、青波が干渉してくるのは巧自身拒絶していた。
タクミ「青波、お前なんでわかったんだ?」
セイハ「だって兄ちゃんが遅うなるとしたら、ケガしたか、道に迷うたか、誰かと話してたかじゃろ?」
巧のベッドに腰かけながら話す青波。
その向かいの押し入れの前に座り、もたれ掛かりながら青波の話しに耳を傾けた。
もちろんボールを握りながら。
セイハ「帰ってきたときケガしてなかったし、なんとなく嬉しそうな顔しとったから、そうかなって」
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