自覚~嵐?~

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自覚~嵐?~

   あまり眠れなかったせいか重い体を引きずって登校した香保里。教室に入ると頼子がひらひらと手を振ってくる。譲に送って貰っているので、頼子はいつも一番に登校してくるのだ。  小さいあくびをしながらカバンを置き、香保里は頼子の方へ寄った。   「おはよう、頼子」   「おはようさん」    そこへ今来たばかりの彩が飛び込んできた。   「おっはよー! 二人共っ」   「ひゃっ!? あ、彩おはよう」   「はよ、彩。邪魔だから離れろっ」    ベリッと彩を剥がす頼子。笑いながら香保里はこっそりと教室を見渡した。  だがそれを見逃す頼子ではない。ニヤリと笑うと   「まだ来てないけど?」    と楽しそうに言った。その言葉に何か勘づいたのか、彩までニヤニヤと笑い始める。  
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