山村君

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そんな彼が恋をした。 相手は彼より一つ下のお嬢さん。 「彼女のことを考えると、食べ物が喉を通らない」 と、超大盛り弁当をかきこみながら相談してきた。 それからは作戦会議。 「痩せなさい」 「無理です」 「石ちゃんみたいにオーバーオール着て、可愛い路線で売る」 「俺の事可愛いか?」 「金をちらつかせる」 「金で何とかなるか?」 「夜道を襲う」 「俺、真剣なんよ」 「……」 「……」 「諦めて下さい」 「見捨てるんか?」
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