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ガタン…地味な音と共に後輪は溝の中へ。
「大丈夫ですか?」
対向車のドライバーの問いに
「大丈夫です」
と、いかにもこうする予定だったと言わんばかりの微笑み。
……どうしよ~。
目の前には、後輪を溝に落として傾いてる車。
夢であって欲しいけど、現実はとてもシビアだ。
何事も無かった事にして、バスで帰るか?
駄目よ!あなたはそんな子じゃないでしょ。
私の中の天使と悪魔が、大乱闘を繰り広げる。
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