00 「神」の記憶

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中略 「神」の子の転生。 転生に必要な生贄の死。 生贄の死は必然的、かつ運命的である。 中略 「神」は地上で起こること全てを、「神」の子を通して記録している。 「神」の支配からは絶対に逃れることは出来ない。 中略 「神」の子に中途半端な記憶など必要ない。あってはならない。 だから周りの「神」の子と親しい人間はいなくならなければならない。 ごく自然に、簡単に。 中略 人間は弱い。 人間は脆い。 人間は愚か。 人間はそれでも「神」に生かされている。 それは人間にとって幸か不幸か、誰にもわかりはしない。 中略 この世は全て、「神」の記憶の欠片に過ぎない。
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