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煌斗「はあっはあっ・・・静かに・・・なったな・・・。」
綾乃「う、うん・・・」
神崎 煌斗と九条 綾乃は必死に戸を押さえていた。
息は切れていて汗だく。
冷や汗の割合が多いのだが。
綾乃「でも、だ、大丈夫なの・・・?」
煌斗「多分・・・大丈夫・・・じゃないな・・・。」
震える声で煌斗は答えた。
だがここまで来た以上後には引けない。
煌斗「とにかく・・・アヤノは行ってくれ。ここは俺が・・・何とかするから。」
綾乃「でもアキト君が・・・。」
煌斗「俺達の目的は何だ?ここで2人共倒れたら出来なくなるんだ。だから頼む。」
綾乃「・・・わかった。気をつけてね。」
本来の目的を思い出した綾乃は戸の前から離れ、全速力で走る。
ドガアァン!
煌斗「ぐああっ!」
綾乃「っ!?」
何らかの力によって戸が破壊された。
衝撃で煌斗は吹き飛ばされ、驚いた綾乃は足を止めてしまう。
その様子を横目で見た煌斗は構わず叫んだ。
煌斗「アヤノ!俺のことはいい!早く行けぇ!」
綾乃「うん!絶対、絶対やり切ってみせるからぁ!」
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