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綾乃「それで、頼みって・・・?」
煌斗「それはだな・・・。」
煌斗はソファから立ち上がり、床に正座をした。
煌斗「夕飯を作って下さい!」
綾乃(えぇ~!?)
煌斗、全力で『土下座』。
主人公にあるまじき行為だが、プライドなんか簡単に捨てられるほどの緊急事態だと受け取って欲しい。
綾乃「ちょ、ちょっとそこまでしなくても!頭上げて!」
煌斗「お願いします!どうか・・・どうか・・・!」
何と言われようが煌斗は頭を上げようとしない。
必死の懇願を続ける。
綾乃「わかったから!ね?頭上げて?」
煌斗「っ!?今何て・・・!?」
望んでいた言葉を聞き、しかし聞き間違いではないかと考えた煌斗は聞き直した。
喜びと不安の入り交じった煌斗に、綾乃は引き受ける旨を再度伝える。
煌斗「本当に!?本当に!?」
綾乃「わあっ!」
綾乃の両肩をがっしりとつかみ、入念に確かめる。
・・・顔が近い。
綾乃「う、うん///」
自分でもわかるくらい心臓がドキドキいっている。
顔を真っ赤にして何とか頷く。
最も、興奮状態にある煌斗にはそれに気付く余裕は無いが。
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