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あたしは校長に会わせてもらった。某魔法学校のように髭のながいおじーサンが出てくると予想していたのに、出てきたのは品の良さそうなおばさまな感じの女性だった。
「安心して結構ですよ。この世界に貴女を呼んだのは私です」
「ふへーそうですか校長先生が、…って、ちょ、マジで?しかもこの『世界』とか、あたし異世界に来たんでしょうか先生」
ええ、そうです。
笑顔でそう言う校長センセ、いやいや、笑顔で言うのそこっ?!
* * *
とりあえず詳しい話を聞いた。ここはあたしのいた世界とちょっとずれたとこにある世界(パラレルワールドってやつ?)らしく、魔法というものが当たり前に存在するらしい。でもまぁ魔力のない人は普通の人で、あたしの世界と変わらない概念を持って生活しているんだそう。で、桜魔法学校ってのは全寮制の学校で、簡単に言えば10歳から18歳までの一貫校。但し魔力のある生徒を集めた、魔法を習う学校だ。
「貴女を入学させるために、ここに呼んだわ」
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