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…わんもあぷりーず?
「え、何ですかあたしって10歳に見えますか?これでも16歳なんデスけど…!」
「あら、言い方が悪かったわね。貴女は編入という形になります。年齢的には第7学年だけれど、魔法自体初めてだから第6学年からかしら」
ちょ、なんかこの人勝手に話進めてるよ!あたしがどうしてここに呼ばれたとか、何でここに編入しなきゃいけないとかそう言った話一切してくれないんですけどっ!
「詳しい話は追々、ね?とにかく貴女は、新学期からこの魔法学校に通うことになります。私が保護者代わりになるのでお金の面は問題ないわよ?」
ウィンクをしながらそう言った校長は、あたしが校長室に入って来た時よりずっとお茶目だ。(第一印象と全然違う)
「…わかりました。でもひとつ質問デス。あたしは、帰れるんデスか?」
その質問に、先生は答えてくれなかった。(唯、寂しそうに微笑んだだけ)
何となく、帰れないのかなぁなんて思った。
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