ゴト師との出会い

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翌日から、水口と私は週に二回位の頻度で会った。 私は水口から、改めてゴトの手口をレクチャーして貰った。 当時のゴトは 1⃣ 体感器 2⃣ セル板 3⃣ ロム換え 4⃣ 電波 5⃣ サンドゴト 6⃣ 計数機ゴト などが主流でした。 手口を紹介すると。 1⃣体感器 元々は、メトロノームを利用して作られた物で。 パチンコやスロットの大当りタイミングを合わせる機械でした。 精度はかなりいい加減て、扱い方も難しく、価格も10万以上と高額でした。 2⃣セル板  最も古くからある手口で、機械の中の形状に合わせて、セルロイドやプラスチックやピアノ線を使って、玉やメダルを抜いたり、スタートチャッカーを作動します。 かなり技術が必要で、専門家のゴト師の定番でした。 3⃣ロム換え これが一番厄介な手口で、外部から店内に侵入して、機械の基盤のメインロムを交換します。 このロムは、Cロム【セットロム】と呼ばれる物で、ある条件を満たすと大当りする物で、店側からすると本当に発見し難い物です。特に店の従業員や、釘師を買収して実行されると一苦労します。 買収する時は、五台で100万位の金額が提示されていました。
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