裏物屋

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それまでに打ったどの台より、激しいハマりに私は直ぐに飽きてしまいました。 橋本にその感想を伝えると、「そうでしょう。」と我が意を得たりと笑いました。 実は、開発中の機械で結構時期的に追い詰められているとの事でした。 「一緒にプログラマーに会ってくれる?」橋本は突然私に言いました。 私は興味本位から、「行くよ!」と快諾しました。 車で橋本の事務所から10分程の所に在る、マンションの三階にプログラマーは住んでいました。 年齢は私の五歳下で、元は○潟電子に在籍して開発担当をして男でした。 橋本はこの男を育て上げて、将来は大きな仕事をしたいと考えていました。 私の前で橋本は、懸命にプログラマーに開発中の機械の不具合を伝えていましたが、巧く伝わらずにいました。 橋本は私に「打った感想を教えて。」と言いました。 「リプレイのバランスが悪いんかなぁ?」と感想を伝えて「もっと寄せて、レギュラー削ったら?」と言いました。 プログラマーは私に「どれ位が、いいですか?」と尋ねたので「レギュラーは半分で、その分を連チャンの継続を上げたら?」と言いました。
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