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ふとそよ風が吹いた…
それにつれて、少女の肩まである髪が揺れて
さらに輝いて見えた
今は4月だけど、まだ冬の寒さは残っていて
風は冷たかった
たぶんこんなとこで寝てたら風邪を引くだろう…
風邪を引いてはいけないって思ったから俺はその少女を起こすことにした
起こそうと近づいてみると
女の子独特のいい匂いがした……
そして近くで見ると一段と可愛く見える…
海斗「ね、ねぇ、こんなとこで寝てたら、か、風邪引くよ?」
と、少し緊張しながらも
少女の肩を揺らした
少女「ん、ぅぅん…」
可愛い声を出しながら、少女はゆっくり目を開けた
可愛いって思うとなんでも可愛く思えるのはなぜだろう…
目をこすりながら少女はゆっくり体を起こした
少女「んん、えと…誰?」
キョトンとした顔でたずねてきたけど、やっぱり可愛い…
海斗「お、俺は真中海斗。寒いから寝てたら風邪引くよ?」
少女「あぁ…うん、そうだね…ありがとッ」
なんだか少し元気になったみたいだ
少女「それ…バスケットボール?」
少女は俺が持っていたボールを見て言った
海斗「え?あぁこれ?そうだよっ」
少女「バスケット部なの?」
海斗「うん、いちおね♪シュートうってみる?」
少女「うん!」
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