第①悩 ~SilentHeart~

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彼女はその夜、夢を見た。 その夢は彼女自身の過去だった。 幼い日の過去から今までのことが走馬灯のように流れていく。 彼女は夢の中で懐かしく思っていたが途中で違和感に気付いた。 過去であるには間違いないのだが、目線が彼女ではなかった。 では、誰の目線? 彼女は画面のはじからひょこっと出て来た手で誰の目線か分かった。 幼い彼女を撫でる大きな手。 それは彼女の父親の目線だった。
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