第①悩 ~SilentHeart~

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・・・何時間ほどこの音を聞いていたのだろうか。 そう思い始めたころに視界がいきなり狭まった。 彼女は安堵のため息を吐いた。 “これでもう私は・・・” 彼女がふと机の上を見ると 一つの手紙が置いてあった。 見覚えがなかった。 彼女はほとんど見えない目でその手紙を見ようと 力の入らない腕を机に伸ばした。 その腕は手紙に届くことがなかった。
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