夢現

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助手席に座りやさしい表情で微笑む女性と運転席に座る仏頂面だけど、どこか照れくさそうな男性。 それを見て微笑む 幼い私の姿。 ブラウン管の様な、四角い箱をただ座って眺める。 どんどんと変わる画面。フォトフレームの様なそれは、つまらないB級映画をただ淡々とスライドショーの様にリピートする。 殺伐とした自分の立ち位置。 だけど、どこか温くなるような感覚に不思議な程自分は落ち着いていた。
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