迎える終幕

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  木村先生適当ー、とか、卒業したくない、とか、リゥちゃん可愛い……とか色んな言葉が聞こえてくる中、皆が筒に入った自分の証書を貰った。 リゥ先生は水宮の膝の上に座り、小さな手で涙を拭っている。 「……あー、何だかんだでお前ら優秀だから、クラス落ちも無くて皆が四年間の付き合いだな。本当に一年のときは大変だった。国揺るがしてんじゃねぇよ全く」 俺ら四人は苦笑した。 「だがな。皆が揃って卒業できた。俺は、それが嬉しいよ。 卒業おめでとう」 木村先生の教師らしい言葉でクラスの女子が数人泣き出した。……イレイルもまた泣いてるな。 とか言う俺も、ちょっと泣きそうだ。リゥ先生の頭を撫でて誤魔化す。 ……ああ、卒業なんだな。 色々あった。卒業後は皆がそれぞれの道に進むから、今日までみたいに毎日会えるわけじゃない。 そう考えると寂しいし、卒業したくないと思う。 でも、会おうと思えば会えるんだ。  
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