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――俺が育った孤児院に送られてきた一通の手紙が、人生の転機となった。
「あら、おはようソラ。貴方に手紙よ」
朝、目が覚めたので部屋(といっても数人の共同部屋になっているが)のドアを開けたら、この孤児院の院長であるママ先生と鉢合わせした。
ママ先生は気にしないだろうが、俺は髪の毛が寝癖でボサボサなので少し恥ずかしかったりする。
「おはよーママ先生。俺に手紙? なんで?」
血の繋がった家族がいない俺に手紙が届くというのは初めてのことだった。
ママ先生も何故手紙が来たのか不思議に思っているらしく頬に手を当てて眉を寄せ、俺に手紙を渡した。
「さあ、わからないけれど……中央からなのよね」
「中央から?」
謎だ。謎すぎる。
取り敢えずママ先生と一緒に読んでみることにした。髪の毛のボサボサや空腹は仕方なく無視することに。
「えーっと、何々……」
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