真実と記憶

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  「Ux ia moidy, ox ia oxweeh e piaru」 「レイキック君、それは……?」 火炎さんの言葉も無視して流暢に言葉を紡ぐ。例えこれが知らない言語でも、誰が聞いてもこれは完璧だと断言できる発音で。 室内は異様な雰囲気に包まれる。 「Reid hxost ull abel ex e aufie」 目を閉じて、最後の一文を口にする。 「Hxist u boiesll audustin.」 「ソラさ……ソラ。それは、まさか」 目を開けると、全員が俺を見ていた。 俺の隣に椅子を置いて座っている雪平は多少理解したらしく唖然としていて、その雪平の膝の上にいる奏は目を固く閉じている。 「ユキの質問に答えますね。 『“賢者”の認定試験には古文解読が出る。古文が解読出来なければ古代魔法は理解できない。古文が理解出来たのか』 質問はこういう内容です」 喉がきゅっと締まって声が出にくく、不思議な痛みがある。声が震えているかも知れない。 緊張、恐怖。そんな感情がグルグルと渦巻いている。  
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