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「レイキック、お前はどうするんだっけ」
「ああ、俺はクローバーも卒業するから、名前をレイヴァンに戻して、…………まあ、うん、あれだ」
「…………うう」
「おーい、ソラと水宮さん、赤くならなくていいからねー」
……うん。
まあ、つまり、そういうことだな。
いやいや、他にもやることはある。
東支部のギルドマスターになるために勉強もしなくちゃいけないし、そのためには賢者の資格もいる。
生活が安定したらクローバーだけじゃなくて全国の孤児院を支援したい。
俺は同じ質問をイレイルとケイトにも投げかけた。
「僕は家を継いで、ソラを支援するよ」
「オレは北部で水龍の奏さんに弟子入りだな。憧れの! 北部だ!」
「おらお前ら撮影会は中断ー、座れー!」
やっと木村先生が来た。……何故かリゥ先生を連れて。
木村先生は抱えているダンボール箱を教卓の上に置く。リゥ先生は泣きながら俺の所に来た。
「ひっく、うう、ふええ……」
「順番に一言添えながら配るとか怠いことはしないから、勝手に取りに来い」
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