夢への道のり

高校最後の夏休み。

多くの生徒は大学や専門学校のオープンキャンパス、企業見学へ行くだろう。

お金がなくて進学できずに就職する人。

お金がなくても奨学金を使って、バイトをしながらでも進学する人。

自分のやりたいことを見つけるために進学する人。

自分のやりたい仕事に就く人。

そして、自分の夢のために進学する人。

さまざまな思いを抱えて、それぞれの場所へ行く。

その中で、夏の暑い中、専門学校のオープンキャンパスに来ている生徒が居た。

同じ夢を追っている人はこんなにいるのだという驚きと、自分は、この中から、夢を掴めるかという不安を覚えながら、各部屋を見ていく。

そして、オープンキャンパスで一つの短い劇を見ることになった。

キレのいいダンス、はっきりと凛とした大きな声、迫真とまではいかないが、精一杯の演技。

自分たちと同じものを目指し４ヵ月演技のことを学んだ成果。

背筋がぞくっときた。

すごいという驚きと同時に、自分もやりたいと思っていた。

もしかしたら１年後、自分たちはここにいるかもしれないという希望を胸に、その後、受験合格を目指して頑張り、オープンキャンパスを見に多くの人が来ていたが、その中から、選び抜かれ、合格した者たちがいた。