夢への道のり

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演技の基礎、ヴォイストレーニング、基礎体力を作り、ダンス他にも、可能性を広げるための授業を受けていた。 そして、夏休みが近付くと、1年前のことを思い出す生徒が何人かいた。 今年も、受験生のために劇のメンバーを決めるために、オーディションをすることになった。 多くの中から、選ばれて、そして、1年前、もしかしたら自分はここに居るかもしれないという思いが現実になったのを嬉しく思っていた。 やる側になりたいと努力し続け、その成果は表れていた。 そこには、クラスが違い、初めて会う人もいた。 だが、一つのものを作り上げるために、共にやっていると、不思議と仲が良くなっていった。 それが終わった後、付き合いのある人もいたり、そこで終ってしまう人も居たが、すれ違った時、たまに話すことはあった。 その後も、いつも日常に戻り夢のために皆、頑張っていた。 ここを卒業し、自分の目指すところに行くために、ひたすら上を向き、努力を続けていた。 今年も多くの生徒が入学し、切磋琢磨して、ここまで来ていた。 大きな学生寮に、広大なキャンパス、整った施設と環境。 それを維持するのは大変だろうが、今まで続いてきたのだ。 これから先も続いて行く、この学校が無くなるなんて、考える者は、ここの生徒の中には誰一人として居ないだろう。
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