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「もうこんな時間か……じゃあそろそろ……「二次会行く人」
弥高がこの場を切り上げようとしたとき、野口が割って入った。
野口の顔は『してやったり』と、言う顔で弥高の方をチラリと見た。
「うーんイクイク」
あけみはノリノリだ。
まるで散歩前のブルドックみたいに。
「ちょっと………」
「私達は……」
だが、めぐみとしほは、あまり乗る気ではないみたいだ。
「えーどうしてなのー」
柴田は二人の内どちらかに的を絞ったらしく食い下がる。
まぁ、当たり前のような気がするが。
「ほら……最近物騒じやない……パパが日付が変わるまで帰ってこいって」
「私も親に同じ事言われた……」
「じゃあ……お開きにするか」
野口がそう言うと柴田の顔に影が落ちた。
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