第1話 Begin

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「もうこんな時間か……じゃあそろそろ……「二次会行く人」 弥高がこの場を切り上げようとしたとき、野口が割って入った。 野口の顔は『してやったり』と、言う顔で弥高の方をチラリと見た。 「うーんイクイク」 あけみはノリノリだ。 まるで散歩前のブルドックみたいに。 「ちょっと………」 「私達は……」 だが、めぐみとしほは、あまり乗る気ではないみたいだ。 「えーどうしてなのー」 柴田は二人の内どちらかに的を絞ったらしく食い下がる。 まぁ、当たり前のような気がするが。 「ほら……最近物騒じやない……パパが日付が変わるまで帰ってこいって」 「私も親に同じ事言われた……」 「じゃあ……お開きにするか」 野口がそう言うと柴田の顔に影が落ちた。  
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