159人が本棚に入れています
本棚に追加
結局あの後、あけみがご指名したのは柴田だった。
「あ、……ぅ」
その時の柴田の青ざめた表情は一生忘れることは無いだろう。
「それじゃあ柴田、気を付けてな」
野口がおちょくるように柴田に別れを告げた。
「それじゃ、行きましょうか」
「ひぃ」
柴田の腕をグワシと掴み二人の影は夜の町夜に消えた。
結局あの後、住所が近くだと言う理由だけで、しほは野口と、めぐみは弥高と帰ることになった。
「じゃあな」
「あぁ…また明日な」
二人の男の顔は何処か晴れ渡っていた。
ジョーカーがもう居ないから。
なのであろう。
最初のコメントを投稿しよう!