第1話 Begin

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結局あの後、あけみがご指名したのは柴田だった。 「あ、……ぅ」 その時の柴田の青ざめた表情は一生忘れることは無いだろう。 「それじゃあ柴田、気を付けてな」 野口がおちょくるように柴田に別れを告げた。 「それじゃ、行きましょうか」 「ひぃ」 柴田の腕をグワシと掴み二人の影は夜の町夜に消えた。 結局あの後、住所が近くだと言う理由だけで、しほは野口と、めぐみは弥高と帰ることになった。 「じゃあな」 「あぁ…また明日な」 二人の男の顔は何処か晴れ渡っていた。 ジョーカーがもう居ないから。 なのであろう。  
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