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それから数日
変死体の事件が次々に舞い込んで来るようになった。
体の体液をほとんど吸われたもの。
身体をねじ切られたもの。
身体中の骨を砕かれたもの。
内蔵が全て抜き取られているもの。
それと同時に数名の行方不明者が増えていった。
最近起きている事件は人間離れした犯行が続いている。
四人のチームを組んで警察は町をパトロールをするようなった。
勿論、状況により自己判断での銃の発砲許可出たのは言うまでもなかった。
悲しみに暮れる暇もなく椎名は毎晩のようにパトロールをするのが日課になった。
「椎名さん、休みをとらないと体が持ちませんよ」
一緒にパトロールチームを組んだ後輩の警察官が心配そうに話しかける。
「はは、良いんだよ…動いてないといけない気がしてね」
そう言った椎名の顔は少し悲しげだった。
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