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赤く口の周りを染めた人狼はの回りにいた警官の首を次々と引き裂いた。
人狼の全身は返り血で真っ赤に染められた。
最後に、人狼は椎名を睨むと飛びかかった。
鋭利な牙が椎名の喉を狙い飛び掛かってくる。
「ツゥ」
椎名は左手で向かって来た牙を辛うじて防ぐ。
パァン
乾いた音と共に、人狼の左目は潰れていた。
椎名の右手には熱くなった銃が握られていた。
人狼の怯み、左手から口を放した。
その隙に椎名は人狼を蹴り飛ばし間合いを開けその場から逃れた。
蹴り飛ばされた人狼もこれ以上深追いはせず、左目を抑え逃げ去った。
椎名は暫く走ると、目の前が真っ暗になった。
椎名が最後に感じた感覚は体が受け身を取らずに茂みへ倒れる感覚だった。
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