第1話 Begin

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暗い夜道を歩く男。 手には週刊誌とスナック菓子が入った袋を持っている。 時間は、終電が終わりそうなほど遅い時間であった。 込み上がる眠気と戦いながら家路につく事にしたのであった。 「……ふぅ…」 男は深くため息をつくと空を見上げた。 「………月が紅い」 その月はいつもと違い紅かった。 男は急に寒気を感じた。 理由は『季節は冬の終わりごろだから』そう自分に言い聞かせ男は、足早に家路につくことにした。  
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