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まあ俺も子供の頃はサッカー一筋だったからこれしきのランニング位それ程苦では無いのだが、彼女は恐らく女子の中でも体力も筋力も相当上だろうな。
「あの……手……」
「え?あ!ごめんなさい!痛かった?」
いや……俺が言いたいのはそこじゃなく……って、別にいいか。
まだ手に余韻が残る中、ランニングしたおかげで時間に余裕が出来た。
もう学校はすぐそこなので、俺たちは並んで歩いた。
なんかこうしてると、端から見たらカップルかな?
「あの……お名前を教えてくれませんか?」
隊長!遂に私、名前を聞かれました!
「矢吹徹だよ。君は?」
「私は竜宮 沙耶(りゅうぐうさや)と言います。よろしくお願いしますね」
竜宮沙耶と名乗る彼女は、また俺に笑いかけた。
ドキッとしたのは内緒だ。
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