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「おはよう。顔洗って着替えてこいよ、朝食すぐ出来るから」
「はぁ~い」
鈴はまた自分の部屋に戻っていった。
「お兄ちゃ~ん、忘れてない?」
そう言って上目遣いで俺の顔を覗き込んできたのは、妹の矢吹 姫(やぶきひめ)。
漢字で表せと言われたら萌の一文字が真っ先に浮かぶ女の子No.1(俺調べ)だ。
「忘れてないよ。姫、おはよう」
「えへへ、おはよう!」
姫は朝一番の笑顔を見せてくれた。
うんうん、この笑顔があればお兄ちゃんは頑張れるよ。
「さ、姫も準備してきな。ご飯もうすぐだから」
「はぁーい!」
そう言って姫は部屋に戻る為再び階段を上っていった。
うん……二人ともいちいち階段降りた意味があるのだろうか。
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